銀行員のキム・ボンスは寂しい30代。地下鉄でケータイ電話で皆がおしゃべりする中、自分にはかける相手もいないことに愕然とする。しかし、実は勤め先のお向かいにある塾の講師、チョン・ウォンジュは、ボンスに想いを寄せていた。二人は毎日会っているのに、ボンスはウォンジュの気持ちに気付かないどころか、入院がきっかけで再会した同級生のテランと付き合い始める。ところがその矢先、テランは事業に失敗。一人寂しく監視カメラのテープを見ていたボンスは、思いも寄らぬウォンジュの姿に気付く…。
アニメーターのワニと、シナリオライター志望のジュナ。2人はワニの家で同棲中。そこへワニの腹違いの弟・ヨンミンが留学先から帰国してくることになった。実は、ヨンミンはワニの初恋の人だった。ワニの家の2階には閉ざされた部屋が一つあった。その部屋の持ち主だったのがヨンミン。ワニはヨンミンがいなくなって以来、自分の気持ちにも鍵をかけてきたつもりだった。しかし、まだヨンミンへの想いが自分の中に残っていることを知るワニ。ワニのせつなさは優しい恋人・ジュナにも悟られてしまう。微妙な三角関係の中、二人の関係も揺れ始めるのだが…。
ファンシー会社に勤めるデザイナーのキム・ソヌ。彼のデスクには、毎朝カラーの花と、電話によるメロディが匿名で届けられていた。ある日、彼は同じメロディに誘われて入った花屋で、以前にバスの中で見かけた美しい女性、カン・ジヒと出会う。キムのアタックが成功し、クリスマス・イブの日にデートすることになった二人。しかし当日、ジヒは事件に巻き込まれて命を落としてしまう。それから3年。ジヒを失った哀しみを払拭できずにいる彼は、イブの日に事件があったラウンジを訪れる。その帰り、彼がエレベーターを降りると、彼は3年前、事件が発生する24時間前にタイムスリップしていた。ジヒの命を救うため、キムの奮闘が始まる…。
青年ポールは出勤途中に地下鉄の駅で、美しい女性モニカに心を奪われた。だが、乗り込んだ電車で隣り合わせた富豪令嬢アニタに見初められて、追い回される羽目になった。ポールはアニタに苦慮しながら、自分の気持ちをモニカに伝えようとするが…。
女子高生のティティンはお嬢さま育ちだったが、誰からも親しまれ、クラスでも人気者だった。ある日、「ロミオとジュリエット」の舞台劇に誘われて、稽古場に向かった。そして、演技指導のジャクソンに一目惚れした。しかも、彼が主役のロミオを演じると聞き、ティティンはジュリエット役を勝ち取るために稽古に励む…。
第二次世界大戦で揺れる上海。旧家の養女スーは離婚して、実家に戻ってくる。ちょうど妹の見合いが持ち上がり、付き添い人として同席した。相手はイギリスへの留学経験を持つ青年ファンで、プレイボーイの噂があった。ファンは見合い相手の妹ではなく、成熟した魅力を持つスーに興味を示した。離婚したばかりのスーは妹や家族の目が気になってファンから言い寄られても戸惑うばかりだったが、いつしかファンへの愛が芽生え…。
現代の上海を舞台に、ビデオ・カメラマンの男とナイト・クラブで人魚を演じるメイメイ、運び屋のマーダーとマーダーの前から姿を消した少女ムーダンという2組のカップルの愛が、ミステリアスかつ複雑にからみ合う新感覚ラブ・ストーリー。
台北の女子高生モンは、親友のユエチェンに頼まれて、水泳部のチャンにラブレターを渡す。だが差出人がモンだったことから、チャンはモンに好意を抱き、アプローチを繰り返していく。次第に心を開いていくモンだが、ユエチェンはおもしろくない。ユエチェンとの友情が壊れていくことに傷ついたモンは、チャンを呼び出し、互いの秘密を打ち明けようという…。
不治の病に冒されたケリーは、イギリスの青年テッドを探して香港を彷徨い歩いていた。テッドはスコットランド沖にあるという死者の魂が帰っていく"世界の涯て"の伝説を教えてくれた男だ。そんなケリーが、探し物の依頼を引き受ける"何でも屋"のチュンという不思議な青年と出会った。彼女はチュンに心惹かれながらも、テッドを追って英国へと渡る。やがて、死が間近に迫っていることを察した彼女は、テッドが教えてくれた"世界の涯て"と呼ばれる場所へと向かい…。
チャン家の結婚披露宴は暗殺者の出現で血の海と化した。殺戮を逃れたのは花嫁のランチュエン、ただ1人。彼女は数年を費やして事の首謀者がドラゴン・タウンの地主・シオンだと突き止めるが、名高い暗殺者・リーに復讐を依頼して断られてしまう。仕方なく自分の手でシオンを殺そうとして傷を負ったランチュエンに、リーは仕事を受けると告げた。夫婦の振りをして暗殺の機会を窺っているうち、2人には特別な感情が芽生えていく。ランチュエンは絵のモデルとしてシオンの家に出入りする機会を得るが…。
